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英会話を上達させる方法とは・・・」「英語リプロダクショントレーニング入門」

今回は、英会話力を伸ばすトレーニングとはどういうものなのかについて書きたいと思います。
英会話ができる人、つまりモデルのひとつになるのは、「通訳者」です。
「通訳」のトレーニングを参考にして、作り出されたのが、小倉慶郎著「英語リプロダクショントレーニング入門編」(DHC)です。
それでは、通訳トレーニングをもとにして作り出されたトレーニングとはどのようなものでしょうか?

それは、次の3つのステップで取り組むトレーニングです。

シャドーイング、リピーティング
②サイト・トランスレーション
③リプロダクション

シャドーイング テキストを見ず、英語の音声だけを聞いて口真似できるようになる。
リピーティング テキストを見ずに、ポーズのところで、CDから聞こえる英語を口に出して繰り返すことができるようになる。
サイト・トランスレーション 日本語だけを見て、英語を瞬時に口で言えるようになる。
リプロダクション イラストだけを見て、英語ですらすらとナレーションできるようになる。

著者の言うように、上記の3ステップ方式で学習すれば、かなりの英語力が身に付くように思います。
CDが聞ける環境があれば、1人でトレーニングに取り組むことができます。
この「1人でできること」というのは、けっこう重要です。
時間に拘束されることもなく、好きな時間に取り組むことができるからです。

著者は、この本にトレーニングは1日30分で20日間の短期集中トレーニングと言っています。
この点も重要です。
1人で学習する場合、1日に進む範囲があいまいになってしうことがよくあります。
その結果、ペースが遅くなってしまい、計画通りに終わらないことがあります。
しかし、このように、1日にやるべきことが明確に示されていると、計画通りに進めやすくなります。
この本の場合は、1日にやることが明確なので、

「英語リプロダクション トレーニング」(DHC)
「英語リプロダクション トレーニング アドバンス編」(DHC)
「英語リプロダクション トレーニング ビジネス編」(DHC)
も出版されていますので、入門編を終えた方は、そちらにチャレンジしてみてください。