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英文読解力を身に着ける方法とは

今回は、英文読解力を身に着ける方法について考えてみたいと思います。

読解力には、2つの力があります。

すなわち、精読力と速読力です。

まずは、精読力を身に着ける方法について見ていきます。

精読ができる力は、英文を文法的に正しく理解する能力です。

その力を伸ばすには、単語、熟語、構文、文法をしっかりと定着させることが大事です。

そのうえで、英文を読む際に、語、句、節の修飾関係を正確に把握しながら読み進めます。

精読力を向上させたいという方には、次の問題集がおすすめです。

 

桑原信淑、杉野隆「 基礎英文解釈の技術100 」(桐原書店

安河内哲也「英語長文ハイパートレーニング」(桐原書店

 

上記の1つ目のほうには、同じシリーズで「入門英文解釈の技術70」というものもありますので、「基礎」が難しければ、そちらを先にやるものいいでしょう。

 

とにかく、1文1文を正確に読めなければ、内容を正確にとらえた速読力にはつながらないので、英語が苦手な人は、まずこのような問題集で力をつけるとよいでしょう。

 

次に、速読力についてです。

速読力は、長文読解問題に出題される英文の語数が増加傾向にあるので、これまで以上に重要となってきます。

速読力は、上記の精読の学習と並行して、取り組んでいくのがよいです。

たまに、精読用の問題ばかりをやっている人がいますが、それだけですと、速読力がつきません。

実際の試験では、ゆっくりと1文1文を読んでいては、問題に答える時間がなくなってしまいます。

ですので、速読力を身に着ける学習も、精読と同時並行で進めていくことが大切です。

速読力をつけるのにおすすめの問題集は次のとおりです。

 

安河内哲也、大岩秀樹「英語長文レベル別問題集」(ナガセ)

杉山俊一ほか「読んでおきたい英語長文300、500、700」(河合塾

 

上記のような問題集だけでなく、学生用の英字新聞「週刊ST」などを活用するのもおすすめです。

週刊STは幅広いトピックの英文が掲載されていますので、楽しく読解力を身に着けることができます。

なお、ウェブサイトにも英文が掲載されていますので、そちらを見てみるのもよいと思います。

 

以上、「英文読解力を身に着ける方法とは」という話題でした。