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辞書の話

紙の辞書がいいですか?それとも、電子辞書がいいですか?という質問を受けることも多いです。

この質問には、「入門期は紙の辞書がいいです。それ以降は、電子辞書も併用するのがいいでしょう」と答えます。

入門期には、辞書がどのように作られているかを知ることも大切です。

見出し語があり、品詞や発音が記載され、そして、意味や例文がある。さらに成句(イディオム)が並んでいる。

このような、辞書に書かれていることは、自分の手で調べていくことで、知ることができます。

 

その段階を踏まずに、電子辞書の使用のみになってしまうと、例文が表示できない、成句が表示できないといったことが起こってしまいます。

 

電子辞書は、紙の辞書にない、たくさんの良い点を持っています。

音声を聞くことができたり、複数の辞書を一度に検索することができたりと、英語学習を効果的に行うことができます。

また、コストパフォーマンスの観点から見ても、英語の辞書以外にも、国語辞典や他教科の問題集なども入っています。

特に、シャープのBrain(高校生用)は、「英語使いわけ辞典」が入っています。

実はこれがシャープBrain(Sharp Brain PW-SH3)を勧める理由です。

似たような意味を表す英語の、微妙な使い方の違いを説明しています。

ほかのメーカーの電子辞書を調べてみたのですが、やはり「使いわけ辞典」は入ってないようです。

 

辞書は必要ですか?という質問もあります。

こういう質問をする人たちは、英語教科書の巻末にある、単語リストを辞書の代わりにしているのです。

辞書を使わずに、単語リストに頼っていると、それぞれの語が持つ意味の多様性や重要性を感じることはできません。

また、見たことのない英文を自力で読むこともできません。

学校を卒業してからも、自分で単語の意味を調べながら、どうにか自力で英文を理解できる力を身に着けることが、英語の授業において大事なことの一つです。

そのためにも、辞書を活用することが必要です。